MAMI & IVAN コンサートをしました。
昨晩はお近くから遠くからたくさんの方がいらしてくださって、ほんとうにありがとうございました。イタリアのヴェネツィアから来日したピアニストIVANとソプラノ歌手MAMIがカンツォーネを中心にしたプログラムで、小さな会場いっぱいに、「今生きている熱気」をかきたててくれました。会場には小学生たちも数人いて、おかげでMAMIが「マシュケナダ」の手拍子を頼んだり、ピアニスト、イヴァンへ質問してもらったりして、なごやかな雰囲気になりました。小さな会場なので音響なしのコンサートだと思っていたら、声の調子との関係で音響が入り、ちょっと会場とのギャップはありましたが、二人が醸し出してくれたうきうきした気分は演奏会がおわったあとも余韻のように漂っていました。アンコールは意味もないのになぜか好きな「オーシャンゼリゼ」をやってくれて、嬉しかった。こんどは楽譜なしでがんばってほしい。
翌日近くのペンションに泊まったIVANがまた「飛ぶ魚」によって、元永さんと中辻さんの絵本『もこ もこもこ』『まるまる』を、笑ったり、MAMIに意味を聞いたりしながら、すごく楽しそうに見て「すばらしい絵本だ」と感嘆していました。2歳の娘にいいおみやげができたといって。抽象画と音の絵本なので言葉の意味がわからなくても楽しんでもらえそうです。
そのあとIVANとMAMIが「文化の違いをのりこえてほんとに理解しあうことにむずかしさ」について話していて、結局国が違うことも大きいが、人と人が理解しあうことがそもそもそんなに簡単なことではない、という結論になりました。それについてIVANは、話し会うこと、伝えあうことがとても大切、といっていました。日本人はそれを避けてとおりたがる傾向がありますね。落ち着いて話し合うことが苦手な人が多い気がします。ことばの限界があるのはわかったうえで、でもそれでも、伝えあわなければ、先へすすめない。自分が失うものなんてたいしたことではないと思えれば、傷つくこともおそれずに、話し合うことができるはずだと思うのですが、それがなかなか難しいのですね。
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