9月5日のトーク会の時に、99歳の斎藤武久さんが、この絵本『おかえし』(村山桂子作・織茂恭子絵 福音館書店刊)を木工の作品にしたものを携えて、「飛ぶ魚」にいらしてくださいました。キツネとタヌキの家の調度品が、両方で「おかえし」をくりかえすうちに入れ替わってしまう、というお話。そこに書かれている時計やホーキやテーブルやいすがすてきな木工で素朴な立体になっています。ホーキはどうやって作ったかというと? 娘さんの民子さんがうちのホーキを見たところ、ちょっとだけ短くなっていたそうですよ。ぜんぶが固定されてはいないので、いくつかのものは実際に入れ替えができ、すごく楽しい。そしてなによりうれしいのが斎藤さんがお元気で、ほんとにいいお顔をして、いてくださったことです。この作品もしばらく「飛ぶ魚」でおあずかりして、みなさんに見ていただきたいと思っています。
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