先週の金曜日は作者の鈴木永子さんが来てくださり、また鈴木さんの絵を見に来てくださった遠方からの方たちもいらして、鈴木さんを囲んでなごやかな「飛ぶ魚」でした。絵本の好きな方たちが鈴木さんの描かれた絵本『はやくかえってこないかな』がほんとに好きといわれていたのが、とてもうれしい出来事でした。この絵本は鈴木さんがお話も考えられて絵も戸外の風景もうつくしく味わい豊かな絵本です。お父さんの帰りを待っているうちに、せっかく作ったおとうさんのお誕生日ケーキをちょこっと食べてしまっている女の子のお話。お父さんを待つという設定が今の時代、つらいものもあるのですが、なによりケーキが変形していくようすを楽しく見せてくれていて、楽しい絵本になっています。最終日もお天気にめぐまれて、やはり遠方から絵をお求めに来てくださった方もいらして、すてきな日でした。
日曜日には「飛ぶ魚絵本の会」をしました。「飛ぶ魚」はたくさんの子どもたちでいっぱい。梅雨入りをしたので、雨にちなんだ絵本や、夏の楽しい絵本そしてアフリカの昔話の絵本を楽しみました。また「あめふりくまのこ」の歌にあわせたパネルシアターも、くまさんの動きが楽しく、みんな熱心に見ていました。
そのあとのお楽しみは「流しそーめん」。この日のために小田原の竹林をお持ちの佐藤さんが、竹を一本切り、そのあとすぱっと二つに見事にわって、「流しそーめん」用の竹をくださいました。それを運んできて、丹が節と周りを小刀で削って、本番を迎えました。水を流し、流れてくるそーめんをみんなおはしでくいとめて、紙コップでじょうずに食べていました。「流しスイカ」「流しミカン」「流し枝豆」と三色とりどりのおいしいものも流れてきましたよ。むずかしい枝豆とりにはみんな熱中! そのあといつものように駆け回ったり、絵本を読んだりして子どもたちは楽しんでいました。
日曜日だったせいか、元気なパパたちが三人も来てくれて、たのもしいかぎりでした。お知り合いでないお母様たちもだんだんうちとけて、子どもの声が響き、それぞれがそれぞれの場所でくつろいでいる自然な感じを、『飛ぶ魚』の空間がとても喜んでいる、そんな日でした。
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