1月14日(土)に谷内つねおさんの会は谷内さんの短いトークから始まりました。和歌山の田辺市の印刷業の老舗の生まれ。紙に囲まれて育ち、15歳で東京に修行(!)に出され、東京の大学卒業後、出会いのあった不思議な紳士とのご縁もあり、渡米。15年の米国生活の中でアートディレクターとして、アーティストとして活躍され、帰国後、紙の彫刻家として、絵本もたくさん作るようになられたという話をかいつまんでしてくださいました。どのひとつにもわくわくする物語が秘められているようで、もっともっとおききしたかったけど、紙を使ってのワークショップの時間になりました。
まず一枚の白い紙を各自に渡され、それをぎゅうっと丸めて100回握って下さい、まったくうちのだんなときたらー、という思いを込めてもいいですよ-。そのあと柔らかくなった紙を顔の上にぺたんと押して自分の顔のデスマスクづくり。
一枚のきれいな白い紙をくちゃくゃに丸めていい、といわれたときから、ちゃんと紙を扱わなくちゃという呪縛から自由になって、開放感を味わいました。そこで次は今の自分の気持ちを紙で表して、と一枚の画用紙が手渡されました。はじめ、それを見つめて呆然としてしまいましたが、手を動かして、顔をつくるうちに、あちらこちらから思いがけなくことばが聞こえてきました。「いつも楽しくしたいのになかなかできないのよ」「いつももっと飛びたいと思っているのに、ふんぎりがつかなくてね」などと自然発生的にわきでることばに、紙と向き合い、手を動かすことで、自分の心が動き言葉がでるきっかけになるんだー、と感動をおぼえました。できあがった紙の造形のいくつかを谷内さんが紹介し、作り手が作ったときの気持ちを語って、ちょっときづかなかった自分にであったひとときでした。
そのあと、たんぽぽ作業所さんの苦心のウサギクッキー(谷内さんの紙の造形をもとにしたもの)をいただき、サインをしていただいてなごやかに会は終わりました。パックンと口のあく顔をていねいにつくった、Tくんは唯一小学生の参加者でしたが、茶話会のお菓子をパックンくんにまず食べさせてから自分の口に入れてましたよ。2倍おなかがいっぱいになったかな。
夕食会もたくさんの方が参加され、、お料理に舌鼓をうち、お茶やワインをのみながら、谷内さんのお話をお聞きしたり、お互いの趣味の話をしたり、知らない方同士も話がはずんだ、たのしい一晩でした!
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