みかんの花が咲いてあたりが甘く香り、そしてその花が終わり、初夏の日差しがまぶしくなったころに、広野多珂子さんの絵ともお別れでした。天気のよい日が続き、「飛ぶ魚」の庭のクローバーもどんどん大きくなり、花冠づくりも、四つ葉のクローバー探しも楽しみました。広野さんのスーザの明るく助け合う村の暮らしの姿に、ここ真鶴、湯河原の方たち、また小田原や静岡の方たち、また広野さんのたくさんのご友人、埼玉の方たち、みんな励まされて、こんなふうな暮らしに一歩でも近づきたい、と思われたのではないかと思います。一人一人は大変な思いを抱えているけれど、広野さんが言われるように、「スーザのように、同じベッドで毎朝めざめることができる幸せ」を幸せと感じることで朝の一歩を歩めたら、と願います。