版画が刷られる一瞬! 楽しかった福知伸夫さんのトークタイム。

3月23日土曜日、雨降りの中、たくさんの方が福知伸夫さんのトーク会にお集まりくださいました。とにかく子どもたちの心をつかむ絵本の版画の絵がどのようにできてくるのか興味津々。期待に違わず福知さんは、版木を刷って紙に絵がうつるようすを再現するため、絵の具、和紙、水、墨汁、馬の尻尾の毛でできたハケ、バレンをテーブルの上に用意して、一色ずつ刷っていかれました。ポスターカラーにのりをまぜて、版木の上に色をのせ、印にあわせて湿らせた和紙をのせ、椿油をつけたバレンで丁寧にこすってインクを紙に移す。そしてそうっと紙をはがすと、そこに絵が現れる! その瞬間のドキドキ! 福知さんは木版の作業の中で、刷りの工程が一番楽しいそうです。それから何回か色を重ね、最後に墨汁をつけた版木で黒い輪郭がくっきりと刷り込まれます!途中、かつて木版をしたことがあり、今ふたたび木版をやろうと決められたひもの屋さんの青貫さんがバレンを持って刷り体験をされました。

 途中ご自分の絵本を読みながら、版画を刷り、質問に答えられる、終始おだやかな福知さん。その優しさがにじみでる対応に、なんとも和やかな空気の中でこのワークショップは、終わりました。

 その後サイン会に長い列ができ、そのあとたんぽぽ作業所の方がつくってくださった「せんにんみかん」クッキーやお菓子やのみものをいただきました。地元湯河原、真鶴はもちろん、小田原、東京、三島などから雨のなかおいでくださった方々も、満足して帰られたごようすでした。そのあとは夕食会。地元真鶴、湯河原の話でもりあがって、ワイン、デザートをいただいて解散になりました。雨の中きてくださった方たち、何より、裾野からいらしてくださってみなさんを楽しませてくださった福知伸夫さん、ありがとうございました。


ギャラリーカフェ飛ぶ魚

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