2020年が始まりました。年末1週間静かに入院生活(昨年骨折の時足首に入れたボルトを取る手術をしました。軽い手術でしたので元気です)の中で、たくさんの本を読みたくさん祈り、考える時間がありました。人間の暮らしにとって大切なことが希薄にしか感じられなくなってしまった日本での暮らし。一体どうしたら、本当の自然、この近くにある山や海を実感し、その脅威を怖れ、その中にある人の営みをいとおしんで大切に生きることができるのだろうか。もう大きいことはいらない、大それたことはやらなくていい、小さいけど、ずっと続けられることを、地道にやり、守って行く。2011年の東日本大震災の時に肝に命じてきたはずなことをもう一度思い起こさないといけないんだ、と改めて考えていました。子どもたちが元気に過ごして、ちゃんと考えて生きていけるように、本当の勇気を与えてくれる絵本や本に、子どもたちと一緒に出会っていきたいと思います。
さて、新年の展示は「山口マオ展」です。みんなが好きなあの、わにわに、のかるたの原画を展示します。野性味溢れるわにわにの、存在感は、こぎれいな薄いものに囲まれている子どもたちには大きな魅力。子どもたちはまだまだ生身の生物。わにわにと相通じるものを嗅ぎ取っているのでしょう。かるたでは絵本では見られない、ちょっと楽しいわにわにのすがたがたくさん見られます。山口マオさんのマオ猫が出てくる絵も並びます。とりわけ、、昨年の絵画公募展で最優秀賞にえらばれた大作は、また絵本の木版画とは似た味違う素晴らしさです。
また、マオ猫グッズ、わたわたグッズもたくさんそろいましたのでお楽しみに!