小風さちさんの湯河原図書館での講演会、良かったです!

作家の小風さちさんが、湯河原図書館に来てくださいました。たくさんの絵本、幼年童話、長編の童話などをお書きになっている作家です。「わにわにの絵本」の文章を書かれている方は、この小風さちさんです。「きびしい〜」と山口マオさんが先週の「飛ぶ魚」でのトークでも言われていた小風さん。今日のお話を聞かれて、きびしい〜のにも、確固たる絵本への姿勢があってのことだとお分かりくださった方も多いのではないでしょうか。とりわけ小さい人に向けた絵本の文章は、これ以下でもこれ以上でもないものを目指したい。文章を削っていくことが多いが、一冊の本の設計図は自分で描いてことばを書く。そのため、その場面の言葉と絵のイメージも自分の中で作って臨む。そのイメージを直接絵描きさんにお伝えすることもあれば編集者に伝えることもある。「わにわに」「わにわにのかるた」の場合は編集者と山口マオさんと、3人でイメージを伝え合って、山口マオさんがその場でイメージを描かれるのが素晴らしく鬼気迫るものがあって、絵が出来上がっていった。自分が子どもたちに受け止めてもらえることばを描くためには、自分の目で見ること、自分の足で歩くことを大事にしている。そして自分の中にスジのように降りてくるものを束ねて、1つのお話にして行く。
1つ1つことばを選び自分の言葉への姿勢を語ってくださり、むねを打たれました。絵本は絵のことが語られることが多いのですが、いかに、子どもたちが食べて、栄養になり、喜びになる言葉が大切か、を心底思い知らされる講演会でした。小風さちさん、ありがとうございました。

ギャラリーカフェ飛ぶ魚

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