「絵本の会」の翌日、銀座教文館のナルニア国で行われた松岡享子さんと、降矢奈々さんの対談を聞く機会がありました。「あたまをつかった小さなおばあさん」(福音館書店刊)の続きの2冊が翻訳、絵、をそれぞれなさって刊行されたことを記念して行われた対談でした。松岡さんが、「このおばあさんは頭がいいのかどうか、どう思われますか」とみんなに問いかけられ、お二人がそれぞれ、お客さんがもっと入って来られるように、自分のうちのドアを壊して、ずっと道の方へ移動したおばあさんのことを取り上げ、自分の方から外に働きかけるおばあさん、自分の中を壊して新しいものを受け入れようとするおばあさんの心意気を愉快に頼もしく感じたと話されていました。私はお二人にお会いするのが、特に松岡享子さんはお久しぶりで、的確な質問と発言とユーモアのある語り口にまた接することができて嬉しかったです。降矢ななさんも2年ぶりぐらいかな、その歯切れのいい、暖かな包容力のある口調で語られるお話が、どれも面白く、ますます豊かさを増された奈々さんに嬉しくなりました。奈々さんにとってはどうかな?と思う質問もあったのですが、笑顔でかわされていました。奈々さんは来年「飛ぶ魚」で展示をしてくだされそうなので、とても楽しみです。
この3冊の本の主人公のおばあさんを、松岡さんがチクチクとハギレを縫い合わせて、ポットウォーマーのお人形を作られたのがなんとも愛らしくすてきでした!
ナルニア国の降矢なな展の関連講演会が3つ予定されていますが、3月9日(月)の夜6時から、富安陽子さんの講演会があります。その中で「やまんばのむすめ まゆ」の絵本に関する部分だけ、私も参加して、対談をさせていただくことになりました。この絵本の編集をした頃のことをいろいろ思い出しています。とにかく富安陽子さんのお話は抱腹絶倒の面白さ、お時間がある方はぜひ!